歯の傾きと顎の骨格を検査で確かめる
受け口、出っ歯、開咬、顔の左右差などの見た目だけでは、手術の必要性は決まりません。顎の骨格、歯の傾き、成長の状態、噛む機能などを検査します。歯の移動だけで改善できる範囲と、骨格のずれが残ることで解消しにくい問題を比較しましょう。手術を避けたい場合もその希望を伝え、歯の根や歯ぐきに無理な負担をかけない範囲を相談することが大切です。
術前矯正・手術・術後矯正・保定の流れ
一般には、診断と治療計画の相談後、手術をした位置で上下の歯が噛み合うように術前矯正を行います。全身状態の確認などを経て顎の手術を受け、術後矯正で噛み合わせを調整した後、保定へ進みます。術前に歯の傾きを整える過程で、受け口などが一時的に目立つ場合もあります。治療の順番や期間は症例によって異なるため、各段階の目的と見通しを確認してください。
入院と回復中の生活、リスクを確認する
顎の手術は一般に全身麻酔と入院を伴います。腫れ、出血、感染、唇などのしびれ、後戻りなどのリスクがあり、矯正にも歯根吸収や歯ぐきの退縮といった可能性があります。手術後の食事、必要な休養、学校や仕事への復帰の目安、緊急時の連絡先について説明を受けましょう。手術を受ける病院と矯正に通う歯科医院が異なる場合は、それぞれの役割と受診予定も確認します。
保険適用には診断と施設の条件がある
顎変形症と診断され、顎の手術を必要とする場合は、その前後の矯正が保険診療の対象となり得ます。所定の施設基準を届け出ている医療機関での対応が必要で、顎口腔機能診断料の届出などを確認します。顔に左右差がある、受け口であるというだけで自動的に保険が使えるわけではありません。紹介状の要否、受診する施設、費用の区分を治療開始前に確認しましょう。
日本歯科札幌での受診・通院について
日本歯科札幌では、マウスピース矯正についてご相談いただけます。気になっている歯並びや噛み合わせ、これまでに受けた矯正治療についてお知らせください。使用できる装置や治療方法は検査の結果によって異なります。
札幌への転勤、進学、出張などで生活が変わる予定がある場合は、相談の段階でお伝えください。治療中の受診と治療後の保定についても確認し、継続できる予定を立てることが大切です。
矯正の相談では、気になる歯並びと噛み合わせ、過去の矯正治療についてお知らせください。装置の適応、費用、期間、定期的な通院と保定について、検査結果を踏まえてご説明します。
よくあるご質問
顎変形症でも手術をせずに矯正できますか?
歯の位置を調整することで噛み合わせの一部を改善できる場合はありますが、成人の顎の骨格のずれ自体を、歯の移動だけで修正することはできません。手術を行わない場合に残る問題や、歯を支える組織への負担を含めて比較します。
外科矯正や保険診療の矯正は、どの歯科医院でも受けられますか?
対応できる医療機関は、診療体制や施設基準の届出などによって異なります。予約前に対応範囲を確認し、必要な場合は適切な医療機関への紹介を相談してください。一般的な治療の解説だけでは、個々の医院で提供している診療を判断できません。
参考情報

日本歯科グループ代表
早川 好昭